全然ミニ四駆に触れてませんでした
来年は少しずつ再開したいと思います。
【11周目】旧FMのリヤ
FMシャーシのリヤには1つしか取付穴が開いていない。だから「カーボン強化リヤダブルローラーステー (3点固定タイプ)」を普通に使っても1点止めしかできない。
ネットを見る限りリヤ周りの改造は大きく2パターンのようだ。
①リヤのギヤカバーに穴を開けてボールリンクFRP等とリヤダブルローラーステーを切ったもの使って上下から挟み込んで固定する方法、②シャーシ側面にFRPを接着剤で貼り付けた「井桁」、どちらかをよく見かける。
せっかくなので新たな方法を考える。
上記の2パターンが開発された頃はFRPリヤブレーキステーが無かった(2018年10月13日発売)。この万能パーツを使わない手はない。上手くいけばギアカバーもスムーズに開けられるし見栄えもスッキリしそうだ。
思いついたのがリヤダブル取付け部分に合う様にFRPリヤブレーキステーをカットして、可能な限り接着剤でガッチリと固める方法。接着剤でFRPを固定=井桁とは限らない。
↓まずはこの様にリヤダブル取付部を切ったものをFRPにビスで留める。
↓留める際は1.5mm程度の隙間ができるのでスペーサーで埋める。
↓リヤダブルに沿ってケガキ針などで線を引く(自分は100均デザインナイフの背を使用)
↑このようにケガキ線と取付けは裏表(左右?)逆になる。
↑ケガキ線を参考に、リヤダブル取付部に差し込んだ場合、どこがシャーシと干渉するか慎重に確認しながらシャーシとの接着部が可能な限り大きくなる様に更にケガく(リヤダブルのケガキ通りだと接着部が狭い)。
↑これが試作第一弾の切出し。これをシャーシに差し込みながら干渉部分をヤスリで少しずつ削って合わせていく。
↑こんな感じで収まった。一見左右バランスが悪く見えるがシャーシ中央線と真ん中の穴が一直線になってるので多分大丈夫(両サイドカットのバランスは失敗)
↑差し込むとシャーシネジ穴の部分に1.5mm程度の隙間が残るのでここに直FRPを長さを合わせて切ったたものを差し込む。
この直FRPの端材のおかげで強度アップした気がする。横から見た感じほぼ水平なので意外に上手くいった。↓
シャーシ平面とFRP、それと直FRP端材の接着は定番の3G。しかしシャーシのフチ部分は丸くなっており密着感がない。そこで効果は未知数だが黒瞬着を隙間を埋める様に流し込んだ。
汚くなってしまった。FRPの粉+3Sの方が良かったか?固まるまで傾きによって流れてしまわないように少しずつ埋めていくつもりだ。
旧FMリヤ周り改造の第3になり得るか??
【10周目】検証用マシン作成
FMマシンのセッティング変更による走りの違いを確認したい。セッティング変更の容易さからFM-Aで検証用マシンを作った。
↓このようにリヤブレーキステーを前後に取り付けて基部を作り、ローラーベース(RB)を段階的に変更できるようにした。フロント側は穴1つぶんカットした。
基部のステー取付穴は4段階あって車軸に近い方からフロントは1、2、3、4。リヤはA、B、C、Dとする。
1番狭くなる1Aに前後とも直カーボンでセットするとRB 128となった。フルカウル用や弓プレートを使うと更に縮められそうだ。
↑表記は【RB/タイム】として、前後の組み合わせによる違いが一目で分かるように表を作った。各ローラーベースは、ホイールベース(83mm)+fD+rDの計算で出す。
前後とも直カーボン19mmローラーでRBは最小128、最大145だ。これ以上広くすると全長165を超えてしまいレギュ内に収まらなくなる(小径ローラーなら行けそうだが)。
検証はハイパーダッシュで行う予定だが、それには充電可能な低難度のコースを見つけなければ(狭山市のキャッツアイにあるか?)。
【9周目】ローラーベース等の確認
ローラーセッティングの参考に、各シャーシ無加工時のローラーベースやローラー取付位置のデータを探したが見つけられなかったので自分で確認する。
このように手計測なので誤差はある。あくまでも参考程度で。
ちなみに各表記(単位はmm)は、
WB=ホイールベース、RB=ローラーベース、
ローラー・車軸間の距離(distance)を、
fD=フロント側の距離、rD=リヤ側の距離、
直FRPのローラー幅(width)を基準としてフロント、リヤそれぞれの差を、
fW=フロント側の幅、rW=リヤ側の幅とする。
↓の様に取付穴があるものは1番外側に付けた場合とする。
↓の様に同じローラー幅で2ヶ所取付穴があるものは車軸から遠い方を括弧書きとした。
↓スーパーXXのみ付属ノーズガードにより13mmローラーでも105mm近くまで拡げられるため13mm装着時は括弧書きとし、fWの13mm取付時は省略。
↓旧FMのみリヤステーが付属しないようなので、RB・ rD・rWは計測できず。
並びはシャーシ発売開始の古い順番にした。
ローラーベース(RB)は、SXX以降はホイールベース(WB)にかかわらず140前後だった。
ローラー取付幅(W)は、S2以降、前後共に直FRPと同じ位置であり19mm装着でレギュ上限の105mm近くまでセットできる。
ローラーと車軸間の距離(D)は、古いシャーシは短い。SFM・S2・MSだけrDが長めだが、他シャーシはほぼfD=rDであり、AR以降はそれぞれ30mm程度だった。FMだからfDが長いということは無かった。
定番のローラーベース125mmは、無加工に比べて15mm短い。殆どのシャーシでフロント位置を後退(fDを短く、fDそのまま)させれば125mm近くまでセット可能なようだ。
今回の計測により、タミヤ的にはここ最近のシャーシならどれもローラーベースやローラー取付位置の前後バランスはほぼ変わらないと分かった。立体セクションやマシン高速化による安定性重視の設計なのかもしれない。
最近流行りの改造(ショートRB、フロント低グリップ等)が大径FMにも当てはまるかは要検証だ。
【8周目】大径FMローラー沼
コーナーにおいて、
ローラーベースが短いと、内側を向いて走行距離が短くなって速い。
ローラーベースが長いと、大回りとなり走行距離が長くなって遅い。
と言われている。
この理論は、タイヤの横滑りによる抵抗をどこまで考慮しているのだろうか?ローフリ等をつけた回頭性が高いマシンなら、抵抗による減速は無視していいかもしれない。
しかし大径FMなら、横滑り抵抗による減速を抑えたほうが大回りしたとしても高速のまま駆け抜けて結果的に速いのではないか?
もちろん抵抗による速度損と大回りする距離損の分岐点があるだろうからローラーベースが長すぎてもダメだろう。それに急カーブで減速しても意外と高グリップによってすぐに速度を取り戻せるのかもしれない。
【7周目】アウトインアウト的な
こんな記事を見つけた(車、バイクの知識はほぼゼロ)
https://www.google.co.jp/amp/s/www.webcartop.jp/2019/11/458540/amp/
実車ではアウトインアウトというテクニックがある。カーブの角度を緩やかにして減速を抑える方法らしい。そのぶん走行距離は延びるが減速が抑えられてトータルタイムは縮まるそうだ。しかし今となっては古いテクニックらしい。
理由は、現在のマシンは加速が良いので減速してもすぐに速度を戻せるため走行距離を長くする必要ないからだそうだ(他にも理由はあるみたいだ)。
逆にいうと、加速が弱いマシンなら有効なテクニックなのでは?
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ミニ四駆に当てはめてみる。
大径マシンは加速が苦手、速度が乗ったら出来るだけ減速したくない。なんとなくアウトインアウトを必要とする古いタイプの実車っぽい。
(タイヤ横滑り抵抗がそれなりにあるとして)コーナーでの「減速するくらいなら長い距離を走る」というのは、ハンドル操作の出来ないミニ四駆ならローラーベースを長くすれば再現できそうだ。
それに直進性能が上がるため、ストレートでの距離損を減らし、スロープも真っ直ぐ飛びやすくなるはず。
大径FMにおいて長ローラーベースは救世主になるか?
【6周目】FMマシンのフロントローラー
ローラーベースは130mmが良さそう。あとは前後の取り付け位置だ。最近のセッティングではフロントローラーはできるだけ後側につけた方が良いと言われている。
そのぶんコーナリング時に、ローラーがフェンスに当たって減速するタイミングが遅れるので高速でいられる時間が長くできるというもの。
だがちょっと待って欲しい。
片軸リヤモーター車や両軸車は、フロントはローフリクションタイヤが定番なので低摩擦で横滑りさせて高速コーナリングができるだろうが、フロントを(スーパー)ハードにしたFMマシンもそれができるのだろうか?
フェンスにギリギリまでローラーを当てないセッティングということは、急激にフロントタイヤを横滑りさせてカーブする事になり、高グリップのタイヤだとかなりの抵抗になるのではないか?
FMはコーナーの立ち上がりが速いと言われるのも、ひょっとすると急角度カーブによる減速があるから落差によって加速が良く見えてるだけだったりして?
中径以下なら再加速も問題なさそうだが大径となるとさて。